筋注

訪問看護師として仕事をしよう

筋注

筋注とは、筋肉注射のことで、筋肉内に薬液を注射することによって、皮下注射よりも薬の吸収を早めることができ、静脈注射よりも薬の持続時間を長くすることができるのです。
また、注射できる薬の量も皮下注射よりも多く、薬の性質によっては、筋肉注射しかできないものや、筋肉注射の方が適している物もあります。

筋注で注射する場所は、筋肉層が厚く、太い神経や血管の無い部分になります。
そのような場所には、主に、三角筋部と呼ばれる肩の付近や、臀部上方外側中臀部筋のあるお尻の部分、大腿四頭筋外側広筋部と呼ばれる太ももがあります。

筋注のやり方ですが、まずは、45度から90度の角度で針を刺したら、血管に入っていないか確認します。
血液の逆流がないことで、確認することができます。
また、神経に当たっていないかを確認するために、筋注を打つ療養者に、手先や足先にしびれがないことを確かめます。
神経に当たっていると神経を損傷させてしまうので、しびれを感じる時には、やり直したり、反対側に注射したりします。
薬を注入した後は、注射した場所をマッサージします。
これによって、薬剤の吸収を早めたり、硬くなるのを防いだり、痛みを和らげたりすることができるのです。

このような筋注を、医師の指示の元で訪問看護師が行うこともあります。
在宅で療養をしている利用者の中にも、筋注を必要としている方もいらっしゃるのです。
しかし、筋注では、事故が起きることもあります。
時には、その事故が原因で、亡くなってしまうという事もあるのです。
訪問看護師が筋注を行う際には、投与する薬が間違っていないかしっかり確認して、注射をしている間や、注射を行った後でも、療養者に異変がないか、しっかりと観察することが重要となります。
また、注射を行う前にも、注射をどこに打つのか、どのような副作用があるのかなどを、療養者や家族、介護者にしっかり説明をして、理解してもらうことも必要です。