回路交換

訪問看護師として仕事をしよう

回路交換

訪問看護の利用者には、様々な病気や障害の方がいらっしゃいますが、脊椎性筋委縮症や脳性まひ、脊椎損傷、重症筋無力症、ギラン・バレー症候群、オンディーヌカース症候群といった神経疾患や、筋ジストロフィーやミトコンドリア脳筋症、先天性ミオパチーなどの筋疾患、横隔膜ヘルニアや肺低形症、慢性閉塞性肺疾患などの肺疾患を患っていらっしゃる療養者もいらっしゃいます。
これらの疾患では、人工呼吸器が必要となることもあるのです。

健康な方の場合には、意識することなく肺によって呼吸が行われていますが、このような神経や筋、肺の病気があると、肺を動かす筋肉の力が弱まったり、気道が詰まってしまったりして、正常な呼吸が行えなくなってしまうのです。
呼吸は、生命を維持するのに必要不可欠なものですから、呼吸が行えなくなると、命にもかかわることとなります。
そのため、こうした病気によって、自然な呼吸が難しくなってしまった方のために、人工呼吸器があります。
在宅療養者は、在宅でも使用できるように、HMVとも呼ばれる、在宅人工呼吸器を使用して、自宅などで日常生活を送れるようになっています。

このような人工呼吸器とつながるチューブ類は、「回路」と言います。
訪問看護師の業務には、この回路交換も含まれていますが、療養者の人工呼吸器関連肺炎(VAP)を防ぐ、重要な業務となっています。
回路交換の時期ですが、療養者の状態や使用している回路の種類などによって異なりますが、回路をよく観察して、回路が汚染されていれば、すぐにでも交換が必要です。
定期交換の時期でなくても、常によく観察しておくことが、訪問看護師にも求められます。

訪問看護師が回路交換する際には、直前に流水と石鹸で手を良く洗って、未使用の清潔な手袋を着用します。
終了した後も、手袋を外したら、流水と石鹸で手を洗うことが必要となります。
療養者の人工呼吸器関連肺炎を防ぐためにも、正しい手順で回路交換を行うことが大切です。